今日の読書 Another 2001/綾辻行人
夜見山現象という、夜見山北中学三年三組に在籍する生徒、教師の二親等までの範囲に犠牲者出てしまう災厄。
必ずしも毎年起きるわけではないが、起きてしまうと死者が毎月必ず1人は出てしまうという、その事を描いたAnotherは1998年の出来事、それから3年後またもや災厄が起こってしまったというのが今作になります。
今作はAnotherから3年後の出来事になっていますが、実際のAnotherは11年前の作品、関連する続編であったAnotherエピソードSも7年前の作品ですので、この特異な設定は覚えているものの、登場人物については記憶があやふやな状態で読んだわけですが、3年前の災厄の主要な関係者が出てきてその時の解決方法を相談して話が進んでいくので、前作の記憶があやふやなままでも特に問題無く読む事はできますね。
もちろん、もっとしっかりと覚えていればそれに越した事はないだろうなというのはありましたが。
災厄という装置は同じ、3年前の関係者からのアドバイスも受けられるという前作までにはないアドバンテージがあるはずなのにもかかわらず、想定できない事が続いてしまう、災厄という装置が記憶の改変、記録の改竄というものを伴うからこその困難な状況、論理と理不尽が入り乱れたホラー作品で、かなりの大作にもかかわらず長さに無駄を感じないというあたり、綾辻行人渾身の作品だと実感できるものになっています。
必ずしも毎年起きるわけではないが、起きてしまうと死者が毎月必ず1人は出てしまうという、その事を描いたAnotherは1998年の出来事、それから3年後またもや災厄が起こってしまったというのが今作になります。
今作はAnotherから3年後の出来事になっていますが、実際のAnotherは11年前の作品、関連する続編であったAnotherエピソードSも7年前の作品ですので、この特異な設定は覚えているものの、登場人物については記憶があやふやな状態で読んだわけですが、3年前の災厄の主要な関係者が出てきてその時の解決方法を相談して話が進んでいくので、前作の記憶があやふやなままでも特に問題無く読む事はできますね。
もちろん、もっとしっかりと覚えていればそれに越した事はないだろうなというのはありましたが。
災厄という装置は同じ、3年前の関係者からのアドバイスも受けられるという前作までにはないアドバンテージがあるはずなのにもかかわらず、想定できない事が続いてしまう、災厄という装置が記憶の改変、記録の改竄というものを伴うからこその困難な状況、論理と理不尽が入り乱れたホラー作品で、かなりの大作にもかかわらず長さに無駄を感じないというあたり、綾辻行人渾身の作品だと実感できるものになっています。
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