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今日の読書 新危機の20年 プーチン政治史/下斗米伸夫

好きか嫌いか正しいと思うか思わないかは別として現役である世界の為政者の中で存在感が強いのはという質問を仮にしたとしたら、恐らく上位に絶対入るのがロシアのプーチン大統領だと思います。

ロシアという国家と長期間トップであり続けていることで存在感がまずありますし、自分の国のトップに欲しいとは一切思わないですが、面倒臭い外交問題を解決するのに派遣したら心強いとは思ってしまうほどの強面政治家でもありますし、全肯定するつもりは毛頭ないけれども、羨ましく思う部分もあるというのは個人的な感想でもあります。

ソ連崩壊後、共産主義から民主主義国家に移行したロシアは民主主義国家と胸を張って言えるかというと疑問符がつきまくる状況であり、その象徴としてプーチンが大統領の任期を全うしたあとに首相を挟んだあと大統領に帰りざくという事をしていること、それを最初に大統領に当選した後に可能になるように法律をいじった事にあります。

当たり前のように独裁者扱いもされますが、同時に意外なほど私利私欲に突っ走っているわけでもない側面も出てきたりと、一筋縄ではいかないわけですが、そういう分析が多々出てくるところもひとえに長期間やっているからこそですね。

プーチンの政治史という事になっていますが、プーチン大統領以前のエリツィン大統領時代から、ロシアとなってからの政治史になり、政策や紛争問題なども関係してきますが、それ以上に人事的な歴史に力点が入っているなというのが読んだ感触ですね、エネルギー産業との関係性であるとか正教との関係性であるとか。

ソ連崩壊以後のロシアはこういう流れをえてきたというのを振り返るにはちょうど良い長さなのかもしれないなというのはあります。

外交問題となると米ソ冷戦という第二次世界大戦以降最大の懸念状況から米露関係というのは注目せざるを得ないのですが、オバマ政権時代、当時のバイデン副大統領が口が軽くて米露関係に支障をきたしたというのが、これを書いている時点では狙っていなかったのでしょうが、色々と今後に注目せざるを得ないものになってしまったと苦笑してしまいました。


そして、プーチン大統領も長いですが、未だに野党党首の顔ぶれがジュガーノフ、ジリノフスキー、ヤブリンスキーと連なっていて、エリツィン大統領時代のままかよと、ある意味永遠の野党というのが政治家としては好き勝手言っていられて幸せなのかもしれないと考えてしまいましたが、ロシアの野党がどれだけ好き勝手言っていられるのかは知りません、少なくとも罵詈雑言をプーチン相手にぶつけまくるような事は出来ないとは思いますが。

第1章  エリツィン時代の終わり
第2章  プーチン体制 形成期
第3章  プーチン二期(2004-08)
第4章  タンデム
第5章  プーチンⅡとウクライナ危機
第6章  プーチンと保守的ロシア
第7章  2018年以降の課題
終わりに コロナウイルス危機と憲法改正の行方

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