今日の読書 月下美人を待つ庭で 猫丸先輩の妄言/倉知淳
見た目は高校生くらいで定職ももたずにバイト生活をしている口の悪い猫丸先輩を主人公とするシリーズ15年ぶりの短編集になります。
名探偵キャラは数多くありますが、個人的にかなり上位にくる好きな探偵になるのが猫丸先輩になります。
ただ15年ぶりの短編集となりますから、続編が来ることは諦めていただけにまずは新作が出たことそのものが嬉しくて仕方が無いですね。
日常の謎系のミステリーにジャンル分けされますが、実際に事件となるものもあれば、何かしら気にかかることがあるとなった時に、それを面白おかしく推理しているように見せかけてほら話としてネタにするものまであり、特に後者は力技の推理であっても絶対的な正解ではないどころか、適当にでっちあげたというネタばらしをするというオチにしていたりで、いかにも正解っぽい事を言っている事そのものが日常の謎系ミステリーのセルフパロディとなっていたりと、物語の中で謎をネタにしていると同時に、日常の謎系ミステリーそのものをネタにするというメタな構造でもあったりという見方もできるという手が込んだことをしていますね。
初登場から四半世紀たっていて、それでいて年齢やら設定はほぼ変わっていないけれども社会は変わっていたりするので、調整が大変だなと思ったりするところもありますが、やはり何よりも楽しい新作が出たことが嬉しくて仕方が無いですね。
名探偵キャラは数多くありますが、個人的にかなり上位にくる好きな探偵になるのが猫丸先輩になります。
ただ15年ぶりの短編集となりますから、続編が来ることは諦めていただけにまずは新作が出たことそのものが嬉しくて仕方が無いですね。
日常の謎系のミステリーにジャンル分けされますが、実際に事件となるものもあれば、何かしら気にかかることがあるとなった時に、それを面白おかしく推理しているように見せかけてほら話としてネタにするものまであり、特に後者は力技の推理であっても絶対的な正解ではないどころか、適当にでっちあげたというネタばらしをするというオチにしていたりで、いかにも正解っぽい事を言っている事そのものが日常の謎系ミステリーのセルフパロディとなっていたりと、物語の中で謎をネタにしていると同時に、日常の謎系ミステリーそのものをネタにするというメタな構造でもあったりという見方もできるという手が込んだことをしていますね。
初登場から四半世紀たっていて、それでいて年齢やら設定はほぼ変わっていないけれども社会は変わっていたりするので、調整が大変だなと思ったりするところもありますが、やはり何よりも楽しい新作が出たことが嬉しくて仕方が無いですね。
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