今日の読書 灼熱/葉真中顕
日本の近代化によって生じた貧乏人救済策として行なわれたブラジル移民、当初のうたい文句としては短期間で儲けてその金を持ち帰って故郷に錦を飾るというものでしたが、現実は全く別物であり簡単には稼げないしブラジル側からの差別も当然あり、互いに警戒しまくりだし日本人は農民として田舎で固まり同化しようともせず、また村社会を作り出しそれはそれで問題が出てとなっていた。
そして日本も国際的な立場ではまずくなり第二次世界大戦ではブラジル国内では日本人は敵扱い、そういった状況の中迎えた終戦、現在とはほど遠い正確な情報が届かない状況、敵性国家扱いとなり日本語の情報が得られない事も相まって起ったブラジル国内の日本人を二分した勝ち負け抗争を題材とした小説になります。
沖縄生まれ大阪で生活をしていて沖縄生まれ差別をうけていた勇とブラジルの日本人入植地で日系移民二世として生まれたトキオ、2人はかけがえのない友として育っていったはずが祖国の終戦では真逆の立場となるようになったというのが全体の話になります。
移民、ナショナリズム、単純化出来ない差別、嫉妬、正義という表看板を掲げた暴走するルサンチマンといった現代でも通用するというか、恐らく現代の問題も折り込んでストーリーに組み込んだと思いますが、少しの感覚のズレが無意識のうちに溝が深まっていくというか、人間冷静で論理的な思考をするものではなく見たい物を見て信じたいものを信じて行動してしまうというリアルさがありますね。
見たい物を見るという事で、この立場はどういう属性に当てはめて考えると理解しやすいかと考えた時、暴走しているというのは現代だとこういう感じだよねと想定するものが、人によって違い読んだ人がそれぞれ提示していくとなかかな面白い結果が出そうだなと思えるお話でした。
そして日本も国際的な立場ではまずくなり第二次世界大戦ではブラジル国内では日本人は敵扱い、そういった状況の中迎えた終戦、現在とはほど遠い正確な情報が届かない状況、敵性国家扱いとなり日本語の情報が得られない事も相まって起ったブラジル国内の日本人を二分した勝ち負け抗争を題材とした小説になります。
沖縄生まれ大阪で生活をしていて沖縄生まれ差別をうけていた勇とブラジルの日本人入植地で日系移民二世として生まれたトキオ、2人はかけがえのない友として育っていったはずが祖国の終戦では真逆の立場となるようになったというのが全体の話になります。
移民、ナショナリズム、単純化出来ない差別、嫉妬、正義という表看板を掲げた暴走するルサンチマンといった現代でも通用するというか、恐らく現代の問題も折り込んでストーリーに組み込んだと思いますが、少しの感覚のズレが無意識のうちに溝が深まっていくというか、人間冷静で論理的な思考をするものではなく見たい物を見て信じたいものを信じて行動してしまうというリアルさがありますね。
見たい物を見るという事で、この立場はどういう属性に当てはめて考えると理解しやすいかと考えた時、暴走しているというのは現代だとこういう感じだよねと想定するものが、人によって違い読んだ人がそれぞれ提示していくとなかかな面白い結果が出そうだなと思えるお話でした。
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