今日の読書 中野のお父さんの快刀乱麻/北村薫
体育会系出身の文芸編集者の娘と中野に住んでいる高校の国語教師である父による日常の謎系となる安楽椅子探偵ものの連作短編集、中野のお父さんシリーズの3作目になります。
作家との打ち合わせや同僚との雑談の中で出てきた、小説で扱われているネタや対談で扱われたもの、落語や映画、将棋などなどに関するちょっとした謎について中野に住んでいるお父さんに話すと、謎解きに使えるような本を探してきたり、昔の記憶をたどって話してみたりという1つの定番ですが、探偵役と聞き役だからといって聞き役の娘が一方的に知らないという事でも無いという形、世代が違うから知っているものも違うという扱いのものも出てきますね。
ある意味作者の理想としての父娘関係も投影しているのかなと思えるものですが、今回は時期として途中から緊急事態宣言が絡んできていて、リモートでの会話も出てきて、父親は授業でもリモートをやっているけれども今ひとつ得意では無いというような扱いも出てきたりも。
リモートによる手段と安楽椅子探偵というのは親和性は高いかなとも思えますが、実際に会って話すことによる重要性というのは強調して扱ってもいますね。
作家との打ち合わせや同僚との雑談の中で出てきた、小説で扱われているネタや対談で扱われたもの、落語や映画、将棋などなどに関するちょっとした謎について中野に住んでいるお父さんに話すと、謎解きに使えるような本を探してきたり、昔の記憶をたどって話してみたりという1つの定番ですが、探偵役と聞き役だからといって聞き役の娘が一方的に知らないという事でも無いという形、世代が違うから知っているものも違うという扱いのものも出てきますね。
ある意味作者の理想としての父娘関係も投影しているのかなと思えるものですが、今回は時期として途中から緊急事態宣言が絡んできていて、リモートでの会話も出てきて、父親は授業でもリモートをやっているけれども今ひとつ得意では無いというような扱いも出てきたりも。
リモートによる手段と安楽椅子探偵というのは親和性は高いかなとも思えますが、実際に会って話すことによる重要性というのは強調して扱ってもいますね。
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