今日の読書 ロング・アフタヌーン/葉真中顕
かつて新人賞で落選した投稿者から7年ぶりに投稿作品が編集者宛に送られてきた。
しかし勤めている出版社は小説部門を失っていたが、かつて最終選考に残った時点で大いに評価していた編集者は期待を持たせておきながらも実際は落選になってしまっていて無念が残っていた。
送られてきた新作は作者を主人公としているとしか読めないようなものであり、そこに書かれている心境などは編集者の気持ちとリンクしてしまいという、何が現実なのか境界線があやふやな感覚になる物語となっています。
何が望んでいた人生で、何が強制された人生なのか、本人の意志と世間の常識とが上手くすり合わない変に拘らない方が楽なのかもしれないけれども、どうやってもこじらせてしまう事、こじらせたことによる絶望感であるとか、絶望しているようで何か突破口が急激に現れるかも知れないという捻れまくる感覚が強まる作品でした。
しかし勤めている出版社は小説部門を失っていたが、かつて最終選考に残った時点で大いに評価していた編集者は期待を持たせておきながらも実際は落選になってしまっていて無念が残っていた。
送られてきた新作は作者を主人公としているとしか読めないようなものであり、そこに書かれている心境などは編集者の気持ちとリンクしてしまいという、何が現実なのか境界線があやふやな感覚になる物語となっています。
何が望んでいた人生で、何が強制された人生なのか、本人の意志と世間の常識とが上手くすり合わない変に拘らない方が楽なのかもしれないけれども、どうやってもこじらせてしまう事、こじらせたことによる絶望感であるとか、絶望しているようで何か突破口が急激に現れるかも知れないという捻れまくる感覚が強まる作品でした。
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