今日の読書 地政学×歴史で理由がわかる ロシア史 だからわかるシリーズ/祝田秀全 監修
タイトルそのままロシアについて地政学と歴史を軸に簡潔に分かりやすく表面的な理解をできるようにまとめましたという1冊ですね。
こういう初心者向けのものは多く目にしますが、地図や写真図説をふんだんに取り入れて、全体をざっとまとめて、これをきっかけにもっと深く知りたいという方に行ってもいいし、教科書の見出しになりそうなところを知っておけばよしとしてもいいしという形ですね。
ロシア史を扱うのはロシアによるウクライナ侵攻についての理解をしやすくするようにと言う狙いで、ロシアの歴史的な価値観、専制体制であるツァーリズムがどういうものであり、ツァーリズムから本来遠くの存在にならないといけないはずの共産主義体制でも結局専制政治になった背景であるとか、ソ連邦崩壊というロシアにとっての屈辱的な惨劇と、緩衝地帯が削られてNATOが近づいてくるロシア視点での恐怖であるとか、大陸国家として海路を求めて侵略国家として動いてしまう背景であるとか諸々。
ロシア視点での理由を提示しながら、同時に回りの国家達が仲間ではなく離れていき、それを止める手段が強権的なものしかないという残念さ具合などなど、朝日新聞出版というだけで西側視点だけが正義ではなくロシア側の言い分の正当性を強調するのかなという予測をしたりもしましたが、わりとそうでもなく普通に批判しているなと(笑)
日本との関わりですと、日ソ中立条約の一方的な破棄からのシベリア抑留なんていうのも取り上げていて、思った以上にちゃんと抑えているなと思う所もありますが、近代以前のロシアについてはぼんやりとした知識なので、個人的には新たな知識を得たという感覚ではありますね。
第1章 ロシア史基礎知識 歴史・地理・宗教
第2章 ロシアのはじまり
第3章 拡大するロシア帝国とツァーリズム
第4章 ロシア革命と冷戦時代のソ連
第5章 プーチンの強権とウクライナ侵攻
第6章 ロシア文化に触れる
こういう初心者向けのものは多く目にしますが、地図や写真図説をふんだんに取り入れて、全体をざっとまとめて、これをきっかけにもっと深く知りたいという方に行ってもいいし、教科書の見出しになりそうなところを知っておけばよしとしてもいいしという形ですね。
ロシア史を扱うのはロシアによるウクライナ侵攻についての理解をしやすくするようにと言う狙いで、ロシアの歴史的な価値観、専制体制であるツァーリズムがどういうものであり、ツァーリズムから本来遠くの存在にならないといけないはずの共産主義体制でも結局専制政治になった背景であるとか、ソ連邦崩壊というロシアにとっての屈辱的な惨劇と、緩衝地帯が削られてNATOが近づいてくるロシア視点での恐怖であるとか、大陸国家として海路を求めて侵略国家として動いてしまう背景であるとか諸々。
ロシア視点での理由を提示しながら、同時に回りの国家達が仲間ではなく離れていき、それを止める手段が強権的なものしかないという残念さ具合などなど、朝日新聞出版というだけで西側視点だけが正義ではなくロシア側の言い分の正当性を強調するのかなという予測をしたりもしましたが、わりとそうでもなく普通に批判しているなと(笑)
日本との関わりですと、日ソ中立条約の一方的な破棄からのシベリア抑留なんていうのも取り上げていて、思った以上にちゃんと抑えているなと思う所もありますが、近代以前のロシアについてはぼんやりとした知識なので、個人的には新たな知識を得たという感覚ではありますね。
第1章 ロシア史基礎知識 歴史・地理・宗教
第2章 ロシアのはじまり
第3章 拡大するロシア帝国とツァーリズム
第4章 ロシア革命と冷戦時代のソ連
第5章 プーチンの強権とウクライナ侵攻
第6章 ロシア文化に触れる
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