今日の読書 殲滅特区の静寂/大倉崇裕
副題に警察庁怪獣捜査官というのがついていまして、今後シリーズ化していくのかもしれないなと思わせる連続短編集になっています。
正体不明の巨大生物である怪獣が昭和の頃から存在し、それに対抗すべく怪獣省がおかれた日本、世界で一番怪獣出現率が高く、怪獣関連に関しては世界をリードする存在という設定で、怪獣出現においてどのように対抗していくのかというような話ではなく、怪獣出現のさなかに起きた人間が起こした事件を、怪獣省で怪獣対策をする予報官という立場にある岩戸正美と警視庁の船村が事件時にコンビを組むような形になって解決を目指すという作品です。
怪獣対策という特殊な状況に関して、それに伴い日本国中海岸線は防御を固めたり、原発は危険として全廃した代わりに風力発電など自然エネルギーに切り替えていたり、それによって人間同士のあれやこれやがあってという方向で、怪獣を相手にしているよりも人間の方がある意味怖いというような視点を強めに意識しているかなぁっていうのはありますね。
設定から何から通常のミステリー小説ではあり得ませんが、論理的思考の本格ミステリという枠組みで話を作るとなると先行作品がやり尽くしているという事もあるので、開拓の余地があるという事もありシリーズ化していきそうだなと。
正体不明の巨大生物である怪獣が昭和の頃から存在し、それに対抗すべく怪獣省がおかれた日本、世界で一番怪獣出現率が高く、怪獣関連に関しては世界をリードする存在という設定で、怪獣出現においてどのように対抗していくのかというような話ではなく、怪獣出現のさなかに起きた人間が起こした事件を、怪獣省で怪獣対策をする予報官という立場にある岩戸正美と警視庁の船村が事件時にコンビを組むような形になって解決を目指すという作品です。
怪獣対策という特殊な状況に関して、それに伴い日本国中海岸線は防御を固めたり、原発は危険として全廃した代わりに風力発電など自然エネルギーに切り替えていたり、それによって人間同士のあれやこれやがあってという方向で、怪獣を相手にしているよりも人間の方がある意味怖いというような視点を強めに意識しているかなぁっていうのはありますね。
設定から何から通常のミステリー小説ではあり得ませんが、論理的思考の本格ミステリという枠組みで話を作るとなると先行作品がやり尽くしているという事もあるので、開拓の余地があるという事もありシリーズ化していきそうだなと。
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