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今日の読書 禍いの科学/ポールAオフォット著 関屋冬花訳

副題として『正義が愚行に変わるとき』というものでして、元々の狙いとしては救世主となるような発明であったはずなのに、真逆の結果に陥ってしまったようなものを7つ紹介するものになっています。

全ていわゆる自然科学分野として扱えるので、何がどう間違っていたのかデータ検証ができるという意味では謝りを繰り返さない教訓となり得るのが救いではあるかなというのが出てきますね。

社会科学分野ですとどれだけ客観的なデータを示そうとも頑として誤りを認めなかったり、徹頭徹尾データについて無視するか客観性に乏しいデータしか使わなかったり、再現性がないものを正解とすることに対して疑問を挟めないように工作したりしますからね。

という事で、基本的には全てにおいて元々発明品の狙い通りに行くのであれば、どういった効用があったのかという理想と、理想通りにはいかなかった現実、その現実を受け入れずに失敗した発明品を使い続けたのか、どうすれば防げたのかという話に終始する構成になっています。

結局データ軽視、一度動き出したらバイアスがかかりまくっていて失敗を失敗と認めない、見たい事実だけ見る、そもそも成功しているという結論が出る前に動き出してしまっている、短期的成功を長期的成功とはき違えて失敗例が時間をおいて雪崩のように出てくる等々ですね。

発明品という事で、アヘンやマーガリンのようによかれと思った製品が時間差で失敗した例というのは分かりやすくイメージ出来ますが、逆にDDT禁止という環境問題という発明は現代でも実は新製品の開発発明よりも厄介な問題、効用と弊害両面あるものに対して、害だけを強調して全否定する事によって効用をぶっ潰して被害を大きくしたというものは知られるべき問題かなと思いますね。

自然科学分野に社会科学分野が首を突っ込むような事になると、ダメな所に拍車がかかるというか…

読んでいてなんだかなぁと思うしかないのですが、こういう知識を持っていることはそれはそれで大事だよなとは思わずにはいられないですね、ただ反マスクみたいな人はDDT全面禁止の愚行というようなことほどスルーしそうですか…


第1章 神の薬アヘン
第2章 マーガリンの大誤算
第3章 化学肥料から始まった悲劇
第4章 人権を蹂躙した優生学
第5章 心を壊すロボトミー手術
第6章 『沈黙の春』の功罪
第7章 ノーベル賞受賞者の蹉跌
第8章 過去に学ぶ教訓

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