今日のドンブラザーズ総括
暴太郎戦隊ドンブラザーズも最終回を終えたという事で、一応恒例にしている総括という名の全体感想を書いておこうと思います。
スーパー戦隊はある意味様式美的シリーズ作品であり、過去にも実験作品と位置づけたいようなものは沢山出てきていますが、それでも一定の枠の中に収まった上での実験要素ですませてきたものだと思います。
振り切った実験作品扱いをしたくなるものとして、前作の機界戦隊ゼンカイジャーがありますが、まさか2年連続で振り切った実験作品を見る事になるとは予想も出来なかったというのが正直な所ですね。
変身後色が違うだけではなく、スーツ造形が根本的に違うというのは宇宙戦隊キュウレンジャーで意識的に採用されたものがあり、それを踏まえて前作のゼンカイジャーも流れを汲んでいますが、今作はさらに突っ込んで2頭身にまで縮むイヌブラザー、とんでもなくひょろ長くなるキジブラザーとスーツアクターが中に入って動くという従来のものを逸脱するところまではみ出し、予告から一体何事かと、キジブラザーに関してはピンクで男性という初の試み(ゴーカイチェンジなど一時的に変わるものを除き)までもありましたし、ビジュアルのインパクトから掴んでいこうという姿勢はうかがえました。
前例の無いこととなると、メンバーがお互いに正体を知らないという事を長期間引っぱったというもの、獣電戦隊キョウリュウジャーなど初期はお互いに誰が変身しているのか知らないというものであっても、長くて3話くらいで基本的に仲間となっていくのですが、今年は犬塚翼がイヌブラザーであると仲間が気付くのは終盤も終盤、仲間と知らないまま知り合いにはなっていたものの、いつまで引っぱるんだというのは前例は皆無。
前例が無いものをあげていけばキリが無いものの、スーパー戦隊という事を除けば、白倉プロデューサーと井上敏樹脚本らしさに振り切っていることは確かであって、真の通った奇人変人だらけ、思わせぶりに伏線っぽいものをちりばめて勢いよく風呂敷を広げまくり、丁寧に伏線を拾っている感をだしながらも、解決策はわりと勢いまかせの力技、細かいことより面白いと思ったものを突き進む、整合性や説明のための説明なんていうのはむしろジャマの精神で突っ走るというのは、ある意味では予想の範疇でもありましね。
もちろん、中身については予想出来ないものだらけですし、ネタ要素を前面に出して誤魔化しているけれども、今の時代ここまでエグい事やって大丈夫なのかと思うものもチラホラと。
ツッコミ始めたらどこまでツッコんで良いのか分からない、これがスーパー戦隊でやって良いのかどうかさえ横に置き、これってどういう事なのかと深く考えなければ、突き抜けていて面白いものだったとは思います。
大多数の作品の、明確なラスボスを倒せば決着が付いて最終回らしくなるというものが最後まで全く見えず、一体どうやって話しを畳むのかと思ったらば、桃井タロウが役目を終えて記憶がリセットされていき、そして最後はループものっぽくドンブラザーズは続いていくというしめになりましたが、なんで桃井タロウはそうなるのかという理論は分からずじまい、ドン家とはそういうもので説明を終えられるあたりは、人間の常識を当てはめる必要が無い設定を活かしているというか何というかですが、そういうのが細かいことを気にするという事なんでしょう。
徹頭徹尾どういう位置づけとなる存在なのか語られることが無かった前作の主人公で喫茶どんぶらのマスターだった五色田介人は最たるもの過ぎたわけですが、これはまだvsゼンカイジャーで何かが明かされる可能性もありますかね。
ツッコミ始めたらキリが無い異色作品がドンブラザーズの評価になると思うのですが、ドンブラザーズの評価が高くなりすぎると今後王道作品だよねっていうようなスーパー戦隊作品に回帰する事があるのか心配してしまう破壊力があったことは確かだと思います。
面白いと思いますし、楽しんでいたことも確かなのですが、じゃあこれを基準とした作品が連なっていって欲しいかというと、それはまた別なんですよねぇ。



スーパー戦隊はある意味様式美的シリーズ作品であり、過去にも実験作品と位置づけたいようなものは沢山出てきていますが、それでも一定の枠の中に収まった上での実験要素ですませてきたものだと思います。
振り切った実験作品扱いをしたくなるものとして、前作の機界戦隊ゼンカイジャーがありますが、まさか2年連続で振り切った実験作品を見る事になるとは予想も出来なかったというのが正直な所ですね。
変身後色が違うだけではなく、スーツ造形が根本的に違うというのは宇宙戦隊キュウレンジャーで意識的に採用されたものがあり、それを踏まえて前作のゼンカイジャーも流れを汲んでいますが、今作はさらに突っ込んで2頭身にまで縮むイヌブラザー、とんでもなくひょろ長くなるキジブラザーとスーツアクターが中に入って動くという従来のものを逸脱するところまではみ出し、予告から一体何事かと、キジブラザーに関してはピンクで男性という初の試み(ゴーカイチェンジなど一時的に変わるものを除き)までもありましたし、ビジュアルのインパクトから掴んでいこうという姿勢はうかがえました。
前例の無いこととなると、メンバーがお互いに正体を知らないという事を長期間引っぱったというもの、獣電戦隊キョウリュウジャーなど初期はお互いに誰が変身しているのか知らないというものであっても、長くて3話くらいで基本的に仲間となっていくのですが、今年は犬塚翼がイヌブラザーであると仲間が気付くのは終盤も終盤、仲間と知らないまま知り合いにはなっていたものの、いつまで引っぱるんだというのは前例は皆無。
前例が無いものをあげていけばキリが無いものの、スーパー戦隊という事を除けば、白倉プロデューサーと井上敏樹脚本らしさに振り切っていることは確かであって、真の通った奇人変人だらけ、思わせぶりに伏線っぽいものをちりばめて勢いよく風呂敷を広げまくり、丁寧に伏線を拾っている感をだしながらも、解決策はわりと勢いまかせの力技、細かいことより面白いと思ったものを突き進む、整合性や説明のための説明なんていうのはむしろジャマの精神で突っ走るというのは、ある意味では予想の範疇でもありましね。
もちろん、中身については予想出来ないものだらけですし、ネタ要素を前面に出して誤魔化しているけれども、今の時代ここまでエグい事やって大丈夫なのかと思うものもチラホラと。
ツッコミ始めたらどこまでツッコんで良いのか分からない、これがスーパー戦隊でやって良いのかどうかさえ横に置き、これってどういう事なのかと深く考えなければ、突き抜けていて面白いものだったとは思います。
大多数の作品の、明確なラスボスを倒せば決着が付いて最終回らしくなるというものが最後まで全く見えず、一体どうやって話しを畳むのかと思ったらば、桃井タロウが役目を終えて記憶がリセットされていき、そして最後はループものっぽくドンブラザーズは続いていくというしめになりましたが、なんで桃井タロウはそうなるのかという理論は分からずじまい、ドン家とはそういうもので説明を終えられるあたりは、人間の常識を当てはめる必要が無い設定を活かしているというか何というかですが、そういうのが細かいことを気にするという事なんでしょう。
徹頭徹尾どういう位置づけとなる存在なのか語られることが無かった前作の主人公で喫茶どんぶらのマスターだった五色田介人は最たるもの過ぎたわけですが、これはまだvsゼンカイジャーで何かが明かされる可能性もありますかね。
ツッコミ始めたらキリが無い異色作品がドンブラザーズの評価になると思うのですが、ドンブラザーズの評価が高くなりすぎると今後王道作品だよねっていうようなスーパー戦隊作品に回帰する事があるのか心配してしまう破壊力があったことは確かだと思います。
面白いと思いますし、楽しんでいたことも確かなのですが、じゃあこれを基準とした作品が連なっていって欲しいかというと、それはまた別なんですよねぇ。




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