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今日の読書 家康はなぜ乱世の覇者となれたのか/安部龍太郎

歴史小説作家の安部龍太郎による最新学説を交えて考察する家康像の話になります。

歴史小説は元ネタとなる史料を使って小説という形に落とし込むという、通常の小説を執筆するのとは別物の作業を必要とします。

安部龍太郎という作家はそういった作業を小説の執筆だけではなく、小説家視点の考察をまとめて発表する事が多々あり、家康を主人公とする小説を現在発表中であり、これもその一環という感じですね。

戦国時代はグローバル化の波が押し寄せてきて、その流れを利用して重商主義にしようとしたのが織田信長、豊臣秀吉であり、その反動を受け止めて重農主義に引き戻したのが徳川家康であるという所に力点を置いて説明しようという試み。

日本の歴史は重商主義という改革をしようとするも、改革による弊害が出たら即座に重農主義に反動的に戻るという事を繰り返してきたという観点、重商主義を現代的感覚で言うと市場原理主義による格差社会、重農主義を相互扶助型停滞許容社会と置き換えると分かりやすく、家康は後者を選んだと。

家康は元々信長、秀吉だけではなく武田信玄からの影響も多く受けており、それらを学んでまとめた集大成の存在であるという扱いをされているわけですが、どういう影響を受けてきたかの根拠となる物を考察し、分かりやすく提示しようというのは本書では強く意識されていますね。

家康を扱うというのは、自身が小説を書いているというのもあるのでしょうが、歴史関係のものは大河ドラマの題材に乗っかるというのが定番なので、そっちの意味合いも多く今年は何だかんだと家康関係は山程扱われるのだろうなというのは簡単に予想出来ますね。

第1章 世界史のなかの戦国時代と家康
第2章 大航海時代としての戦国時代
第3章 人質時代の家康
第4章 戦国大名としての自立
第5章 武田信玄との相克
第6章 家康の逆襲
第7章 家康の苦悩と成長
第8章 信長包囲網と秀吉・光秀・家康
第9章 本能寺の変の真相と波紋
第10章 乱世最後の覇者から真の王者へ

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ジャンル : 小説・文学

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