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今日の読書 近代日本暗殺史/筒井清忠

近代という事ですが、明治と大正の要人暗殺(未遂も含む)の主要なもの日本の暗殺文化を考察し、近年立て続けに怒ってしまった暗殺と暗殺未遂事件の基礎的な事について考察する叩き台となることを狙いとして書かれているというものです。

暗殺は政治における非合理的要素を最も拡大させる政治の最大の障害物であるということで、明治の暗殺の特徴としてはびこる悪を誅するには暗殺も必要という事から政府要人が狙われるという性格が強く(明治維新までの感覚がまだ残っているというのもあり)これを現代の価値観と照らし合わせるのは本来は無理があり、当時は犯人が英雄視されたり時の人として人気になったりもあったが、基本的には現代では支持されにくい(または支持している人に対してどん引きする)

大正時代になると、貧富の格差からの不満から発動する事が多く、社会的な動機というよりは個人的な理由、劇場型犯罪でもあったりする、現代では支持を集めるわけではないが同情的に扱われる事はあるけれども、それは判官贔屓や非業の死を遂げたものに対する鎮魂であるとか仇討ち物が暗殺というものに対して一定の理解であるとか同情の余地と変換してしまう文化的側面があるというものという扱いですね。

こういった悲劇を繰り返さないためにも、暗殺によるプラスの影響という面に力点を置かずにマイナスの影響に力点を置いていかないといけないのですが、どうも政治家の中にも平気でテロ容認をしているとしか思えない発言だらけの人がいますから、なかなか難しいというか、自分こそ絶対的な正義だという信念を持っている人程、自分が悪人だと認定した人間は殺しても良いという安易な考え方をするから難しいよなぁとか。

第1章 明治編
     政治の非合理的要素として
     赤坂喰違の変(1874年) 岩倉具視暗殺未遂事件
     紀尾井坂の変(1878年) 大久保利通暗殺事件
     板垣退助岐阜遭難事件(1882年)
     森有礼暗殺事件(1889年)
     大隈重信爆弾遭難事件(1889年)
     星亨暗殺事件(1901年)
第2章 大正編
     朝日平吾事件(安田善次郎暗殺事件)(1921年)
     原敬暗殺事件(1921年)

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