今日の読書 ケルベロスの肖像/海道尊
海道尊の医療問題啓蒙、Ai(死亡時画像病理診断)普及を目的とした一連の小説群の中で、『チームバチスタの栄光』から続くメインのシリーズとも言える東城大学愚痴外来の田口と厚生労働省の変人白鳥のシリーズ、最新刊にして最終巻になります。
シリーズの中心となるAiセンター完成へ向かう中、る脅迫状が届いたという所からの出発になります。
同じ世界感を使って、時系列順ではないスピンオフ作品が出ているので、ある程度の結末は予想出来るというか、予告されているものがあるのですが、それを知っている上でどうしてその結末になるのかは分からないので十分に引きつけられます。
ミステリーとしては、あまりにもバレバレの部分はありますが、スピンオフ作品で露骨にその後を暗示させた『螺鈿迷宮』の結末も持ってきていますし、『ブラックペアン1988』も再びここでやってくるのかと。
一連の作品群は面白いものが多いのは確かですが、それでもこのメインシリーズあってこそだと思っていますし、田口・白鳥シリーズが一番好きだっただけに、これで終わってしまうのは寂しいですかね。
結末は、悪くないですしこの作品よりも未来の物が先に出ているので、こうやって繋がっていくんだというのが分かるのも悪くはない。
Ai普及絡みでは、他の作品ではちょっと政治方向への力点が強くなりすぎ(『ナニワ・モンスター』あたりはやりすぎだと思った)ているので、このシリーズくらいのバランス感覚が好きなだけに、終わってしまうのが勿体ないなぁと何度も繰り返してしまいますね。
シリーズの中心となるAiセンター完成へ向かう中、る脅迫状が届いたという所からの出発になります。
同じ世界感を使って、時系列順ではないスピンオフ作品が出ているので、ある程度の結末は予想出来るというか、予告されているものがあるのですが、それを知っている上でどうしてその結末になるのかは分からないので十分に引きつけられます。
ミステリーとしては、あまりにもバレバレの部分はありますが、スピンオフ作品で露骨にその後を暗示させた『螺鈿迷宮』の結末も持ってきていますし、『ブラックペアン1988』も再びここでやってくるのかと。
一連の作品群は面白いものが多いのは確かですが、それでもこのメインシリーズあってこそだと思っていますし、田口・白鳥シリーズが一番好きだっただけに、これで終わってしまうのは寂しいですかね。
結末は、悪くないですしこの作品よりも未来の物が先に出ているので、こうやって繋がっていくんだというのが分かるのも悪くはない。
Ai普及絡みでは、他の作品ではちょっと政治方向への力点が強くなりすぎ(『ナニワ・モンスター』あたりはやりすぎだと思った)ているので、このシリーズくらいのバランス感覚が好きなだけに、終わってしまうのが勿体ないなぁと何度も繰り返してしまいますね。
![]() | ケルベロスの肖像 (2012/07/06) 海堂 尊 商品詳細を見る |
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