今日の読書 早雲立志伝/海道龍一朗
北条早雲というと、下剋上の代名詞として全く得体のしれない所から、相模一国を収めるまでに成り上がった、権謀術数の梟雄な大名として扱われてきましたが、近年どうやらそれは話を盛りすぎていて、別に得体のしれない所から成り上がったわけではないという説になってきているようですね。
下剋上を分かりやすくするというのと、いわゆる戦国時代としては少し時代だからこそ、あまり突っ込んだ扱いをされる事が少なかったので、話が盛られたままになってしまったのかなぁと思ったり。
その北条早雲、近年の備中伊勢氏出身の伊勢新九郎盛時が北条早雲であるとして、生まれ年も1433年生まれ説から1456年生まれ説が本当なのではないかとして採用されて書かれたのが本作になります。
得体の知れない存在ではなく、きちんとした役職ありきで駿河に関わり、それ故に政争巻き込まれ、小田原城を得るまでとなるのですが、そこにいるのは梟雄ではなく、むしろ真直ぐな若武者だったりします。
近年の研究から出てきた説をとりいれた事で、狙って従来のイメージをひっくり返しにかかっていますね。
海道龍一朗の作品はこれで読むのは3作目ですが、狙って燃える展開にしていますし、策略を使うにしても、どす黒い謀略というよりも、やれる事は全てやるというのは、スポーツの戦術にも通じる頭の使い方にも感じられるようになっていますね。
私が北条早雲の時代となると登場人物に詳しければ、もっと楽しめたのかもしれないなとお思うのは、『天佑、我にあり』だと川中島合戦で見知った名前だらけで、登場人物の描き方をを楽しめたというのがあるからでしょうね。
下剋上を分かりやすくするというのと、いわゆる戦国時代としては少し時代だからこそ、あまり突っ込んだ扱いをされる事が少なかったので、話が盛られたままになってしまったのかなぁと思ったり。
その北条早雲、近年の備中伊勢氏出身の伊勢新九郎盛時が北条早雲であるとして、生まれ年も1433年生まれ説から1456年生まれ説が本当なのではないかとして採用されて書かれたのが本作になります。
得体の知れない存在ではなく、きちんとした役職ありきで駿河に関わり、それ故に政争巻き込まれ、小田原城を得るまでとなるのですが、そこにいるのは梟雄ではなく、むしろ真直ぐな若武者だったりします。
近年の研究から出てきた説をとりいれた事で、狙って従来のイメージをひっくり返しにかかっていますね。
海道龍一朗の作品はこれで読むのは3作目ですが、狙って燃える展開にしていますし、策略を使うにしても、どす黒い謀略というよりも、やれる事は全てやるというのは、スポーツの戦術にも通じる頭の使い方にも感じられるようになっていますね。
私が北条早雲の時代となると登場人物に詳しければ、もっと楽しめたのかもしれないなとお思うのは、『天佑、我にあり』だと川中島合戦で見知った名前だらけで、登場人物の描き方をを楽しめたというのがあるからでしょうね。
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