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今日の読書 モラトリアムシアターproduced by腕貫探偵/西澤保彦

腕貫探偵シリーズの舞台となっている、櫃洗市を舞台にしたちょっと変則的なシリーズものというか、クロスオーバーものと言うのでしょうか。

『必然という名の偶然』という作品でも腕貫探偵が出ては来ませんでしたが、舞台が櫃洗市だったのですが、ただ名前が同じだけの別物ではなく、同じ世界での出来事と言う事がこの作品で決定した形になりますね。

とはいえ、メインは探偵そのものではなく、西澤保彦作品には定番すぎるほど定番というか、こういうキャラ出し過ぎじゃないかというくらい作者本人を元ネタにしている感のある、就職浪人していたのが、親の口利きで女子高の教師になるという、頼りないお人よしの男。

それが1人称で物語を進めるのですが、とにかく早い段階で記憶があいまいになっている事をカミングアウトして、自分が本来知っていなければいけないはずの事が、分からないために記憶に無い部分が実は重要かもしれないとメタな説明までする始末。

物語としては、女子高の教師の妻が命を狙われてそこに巻き込まれてというのは、最初に提示されるのですが、とにかく、何故記憶があいまいなのか、また記憶があいまいな事によって何が隠れているのかというのが気になって仕方が無いまま話が進み、想定外の着地点へと流れる作りからなにから西澤保彦作品だなぁと思わずにはいられないですね。

櫃洗市を舞台にした話は、これからも書かれていくのだろうなと思うのですが、安槻市の方はどうなっているんですか?と思わずにはいられないのは、櫃洗市のシリーズはシリーズとして着地点を想定したものではないのに比べて、時系列のかなり先までを出した短編で先というか、そこに至る過程を気になるように提示しているせいですよね。

先を提示したから整合性とかを考えながら執筆しないといけないから、大変なんでしょうけどもね。
モラトリアム・シアターproduced by腕貫探偵 (実業之日本社文庫)モラトリアム・シアターproduced by腕貫探偵 (実業之日本社文庫)
(2012/10/05)
西澤 保彦

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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