今日の読書 落語魅捨理全集 坊主の楽しみ/山口雅也

山口雅也の5年ぶりの新作という事になるのですね、久しく新作を読んだ覚えが無いと思っていましたがそこまで間が空いていたとは思ってもいませんでした。

今作は新作落語の文章化という感じですね。

古典落語をいくつか混ぜてみたり、ミステリーであるとか、その他現代小ネタをを詰め込んでみたりしていますね。

密室ネタを入れると、密室の説明は未来では知られることみたいな事をしたり、サゲになりそうになると、ここでサゲになるところですがと話を続けてみたりと自由にやっているなぁと。

山口雅也だから、ガチガチの本格謎解きみたいな事を期待するとそういうものでもなく、変わった新作落語を読むというスタンスで読むものなんだなと、恐らく私は小ネタを拾いきれていないんだろうなぁと、多少上級者向けなのかもしれないと勝手に思わずにはいられない作品ですね。

元ネタとなる小ネタを拾いきれないとダメかというとそうではないですけれども。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

今日の読書 一月は合格祈願×恋愛成就=日常の謎/霧舎巧

私立霧舎学園ミステリ白書シリーズ10作目となる一月は日常の謎という事になります。

本格ミステリの中で日常の謎というジャンルは、基本的には殺人事件がおきず、事件性がないものから事件性はあるけれども警察沙汰になるかどうかは、その謎に気付くかどうかで決まるとか、解釈次第でどうにでもなるジャンルであり、概ね連作短編形式、連作短編に見せかけて実は長編としても成立するように一見無関係のように見えたものが繋がったり、明確に1つの繋がりがあって最後にオチがつくとまではいかなくても、隠しテーマがあったりというような感じになるものになります。

という日常の謎というジャンル構成のようになりながら、1つ謎解きが終わるとそれで区切りが付く短編小説という形にはならずに、謎解きが出来るものと出来ないものを混在させて続いてく長編という形式になっています。

このシリーズは本格ミステリと学園ラブコメの2つの要素を両立して、マンガからミステリに興味を持った層が小説に手を出そうとする時の受け皿となる狙いを持って書かれているので、意図的にトリックによる分類などで事件をジャンルわけして、いわゆる密室ものというのはこういので、アリバイものはこういうのでという説明も兼ねていながら、同時に分かりやすいジャンルわけだけにはしないトリッキーさが特徴なわけですが、今回も日常の謎というジャンルの説明になるだけではない構造になっていますし、シリーズはこれをいれてあと3作ということで、シリーズの終わり方、ミステリの方とラブコメの方両方をかなり意識したものになっています。

ここまでは一気に読めましたが現段階ではこれが最新刊ということになり、シリーズが進むにつれて刊行ペースも落ちているので、果たして次に読めるのはいつなのかなぁと。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

今日の読書 十二月は聖なる夜の予告殺人/霧舎巧

私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの9作目、十二月となる今回はクリスマスと予告殺人の組み合わせになります。

十一月と同時刊行されたというこで、実はこの2作は対になっている関係性となっているという凝ったものになっています。

予告殺人というタイトルではあるものの、露骨に分かりやすく誰を殺すという予告状が届くというようなものではなく、毎月事件のジャンルが別物という設定であったり本格ミステリっぽさやら、元がマンガ読者から小説読者へと枠を広げようという読者への受け皿狙いというのもあり、本格ミステリと学園ラブコメの両立を狙っているシリーズですが、クリスマスというイベントもあってラブコメ要素は強めに感じたりしましたが、毎月イベントものと言えばそれまでですね。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

今日の読書 十一月は天使が舞い降りた見立て殺人/霧舎巧

私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの8作目、十一月ということで文化祭近辺で起こる事件で、今回は見立て殺人になります。

本格ミステリといったらば見立て殺人というのは、私の中では結構イメージが強いのですが、ミステリの古典として有名過ぎるほど有名な、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』をミステリを読み始める中で早い時期に触れていたからというのがあるのでしょうね、マザーグースに見立てたものというのは結構あるような気もしますが・・・実際にはイメージほど多くはないですかね。

このシリーズはマンガでミステリに興味を持った層が小説の方にも流れてきて欲しいという狙いで書かれているものですが、今回はマンガではなく小説だからこそ出来る手法や、シリーズものとして毎月事件が起きて1年間というのを最初から狙っていたからこそというものが盛り込まれていていますね。

本来続き物としてやっているシリーズものは最初から読まないとちょっとということになるものですが、逆に、これを最初に読んでから頭に戻って順番に読む人がいればそれはそれで面白くするように仕掛けたというのがあとがきに書かれていますね。

まぁそれでも基本順番に読んだ方が無難だとは思いますが。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

今日の読書 十月は二人三脚の消去法推理/霧舎巧

私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの7作目となる十月は体育祭の準備期間から体育祭本番にかけて起きた連続放火事件の目的と犯人捜しを消去法推理で解決するというものですね。

エラリー・クイーンの開発した消去法推理、容疑者をこの人はこういう理由から犯人では無いと消していき、だから残った人が犯人ですと指摘するというものが消去法推理というものになるのですが、それをそのまま踏襲して1人1人候補から消していくというのとは微妙に違う感じではあります。

まぁこのシリーズはタイトルで今回は本格ミステリのこのパターンですよと宣言しておきながら、そのパターンの中では変化球という感じにしているものだったりしますからね(笑)

シリーズとして毎月事件が起るからこそ、時間が経ってきているからこその展開もあったりと、楽しめる要素も詰め込んできたお話でした。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

おまけ

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

茶留蔵

Author:茶留蔵
心身ともに不健康で知性が大いに不自由な社会不適合者

タグ
おまけ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター
現在の閲覧者数:
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
義援金募集
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして
検索フォーム
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

RSSリンクの表示
ニューリリース
メタル
QRコード
QR
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログラム