今日の読書 神の時空 前紀 女神の功罪/高田崇史

実際に怨霊が存在し、封印を解いたらば大惨事になってしまうという状況になる中で、辻曲家の兄妹が奮闘する事となる歴史ミステリーのシリーズである神の時空シリーズの本編前の出来事になります。

シリーズ本編でも重要な事件として扱われているアカデミズムの異端児である潮田教授の主宰するバスツアーで起こった全員死亡事故。

この事件の真相、事件前に起こり仕組まれていた事件となりますが、今回歴史という部分で扱うのは神功皇后について。

独自に調べていた結果、あまりにも大事になってしまう説にいきついてしまいというのがあったり、QEDシリーズの本編最後に明治神宮も怨霊を封じるようになっていて、明治天皇もまた怨霊というのをしれっと差し込んでおいて、それ以降突っ込んでいなかったのですが、明治神宮についてもガッツリでは無いものの差し込んでいたりして、神功皇后については仮説としてはヤバ目に感じてしまうお話でした。

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今日の読書 濱地健三郎の霊なる事件簿/有栖川有栖

新宿に事務所を構える心霊探偵濱地健三郎と大学時代は漫画家を目指していた助手の志摩ユリエのコンビが奇妙な現象になやむ依頼を解決するという、心霊現象というものがあるという前提とする形の本格ミステリーの連作短編になります。

もともとは、『幻坂』という怪談集の中に登場させていた濱地健三郎が好評だったということもあり、しっかりとシリーズ物になるようにしたというものですね。

心霊現象というギミックを使ってはいますが、心霊現象そのもが犯罪を犯すとかそういうものではなく、基本は人間が起こす物、起こした結果によって心霊現象があり、それを捜査の手がかりにして利用している感じが、有栖川有栖の作品らしい論理の使い方だよなって思えますね。

あとどうでもいいこととして、最初の話に少しだけ町田が絡んでいて個人的に喜んだりはあります。

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今日の読書 狩人の悪夢/有栖川有栖

臨床犯罪学者・火村英生を探偵役に、大学時代の同級生で推理作家の有栖川有栖を相棒役にした作家アリスのシリーズの長編作品になります。

作家アリスシリーズは初期は長編短編両方割合は混在していた形でしたが、一時から長編があまり書かれなくなっていたのですが、ここに来て前作の『鍵の掛かった男』からシリーズの長編が続いた形になります。

今回は悪夢をネタにした人気ホラー作家である白布施とホラーとミステリーについて対談した有栖が、その対談をきっかけに京都にある白布施の自宅に招かれ、そこで事件に巻き込まれるという話になります。

探偵役である火村は犯罪についてのフィールドワークをする理由として人を殺したいと思ったことがあるからとしていて、誰かを殺す悪夢を見るという設定がされていますが、初期の頃は比較的そういった内に秘めた暗い部分を意識させるものが結構あり、これがシリーズの鍵になる、シリーズで何かしらの決着をつける事になるのかと予想させる部分もありましたが、シリーズとして定着してくると、なにがしかの決着をつける、シリーズとして完結させる類いの作品ではないという事で、性格付けの1つくらいになっていましたが、今回は悪夢を題材に入れてきたので、久しぶりにそこら辺にも突っ込んできた形になります。

作家アリスシリーズは短編集が多くなった影響で比較的軽めの作品の印象が強くなってきていましたが、こういう重めの作品でも十分あり得るんだよなぁと再確認させられ、楽しめました。

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今日の読書 どこかでベートーヴェン/中山七里

『さよならドビュッシー』から続く天才ピアニスト岬洋介のシリーズ4作目になります。

今回は岬洋介が最初に解いた事件という事で、時間は遡り岐阜県は加茂に新設された音楽科があるという特徴のある高校時代の話。

音楽科があるとはいえ、本気で将来音楽で飯を食っていくというような覚悟を持って入学してくるほどの学生がそろっているわけでもなく、普通科に比べれば容易に入りやすい条件と同時にある種特殊なことをやっているという選民意識だけは保つことの出来る緩い環境で、ちょっとした現実逃避も味わえるという程度の学校。

そこに、圧倒的に実力差が違う天才ピアニスト岬洋介が転校してきたが故に、身も蓋もない現実を突きつけられて価値観を揺るがされてしまい戸惑う生徒たちと、そのような環境の中で起きてしまった事件という事で、若者の苦悩と事件が絡み合うという意味ではこのシリーズ通してのものであり、私のように努力をしない凡才にはいろいろと気持ちをえぐられる作品であり、同時に最後の最後に明かされる事件の真相などミステリーとして非常に完成度の高い作品になります。

ただ、どうしても困ったのは非常に出番の多い教師の名前が棚橋なのですが、岐阜県を舞台にしていることもあって、どう頑張っても音楽教師のイメージではなくプロレスラーになってしまったことですね(苦笑)

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今日の読書 いつまでもショパン/中山七里

『さよならドビュッシー』から始まる岬洋介のシリーズ3作目になります。

今回はポーランドで行われるショパン・コンクールというピアニストのコンクールに岬洋介が参加することになったものの、ポーランドでは大統領がテロに殺害されたりと、テロの脅威に脅かされていて、コンクールにもテロとは無縁ではいられなくなってというものになっています。

このシリーズは毎回主人公目線で物語が進んでいきますが、今回はピアニスト家系な血統のポーランド期待の若手ピアニスト。

ショパンというポーランド人にとって特別な存在であるショパン・コンクールに出場するということでかかってくるプレッシャーと事件に巻き込まれることになっての動揺というものを主体に進んでいき、岬洋介はコンクールの出場者ながら、代理とは言え教師として経験もあるという事で、いろいろと影響を与えていくというものになっています。

コンクールにおけるピアニストという若者の葛藤ものと、事件の中核をなすテロリストの正体というミステリー両面が今作も上手く描かれていますし、ミステリーとしては本当に細かな伏線と露骨なミスリードが上手くやられたなと思えるものになっていて楽しめます。

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